きろく

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ミュージカルHARUTO ハルトの中に眠る2つの血筋 ヴァンパイアとオオカミ


京本大我くん、ミュージカルHARUTOお疲れ様でした。どうしても記録したかったので初めてはてなブログとやらをかいています。使い方が分かりません。でも頑張ります。先にお伝えしときますが長いです。そして今からお話させていただくことはあくまでいち個人の感想であり、脚本家さんの意図と反している可能性もあります。というかほぼほぼ反しています。へぇ〜こんな妄想もできるんだ〜くらいの軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。また、恋ヴァのときにはHARUTOの設定はなかったから繋がらないと言えばそれまでですが、繋がっていた方がおもしろいなと私は思っているので温かい目で見ていただけると嬉しいです。




【恋ヴァにはなかったHARUTOのハルト特徴】

・ハルトの右側部分の青い髪

・紺の爪

・生き返らせる力

・リボンの色(濃い青になっていた)

・左耳につけたアクセサリー



時系列でいくとHARUTOは高校2年生、恋ヴァは高校3年生卒業前。この5つの特徴はなぜ恋ヴァのときにはハルトから消えていたんだろう、というところから色々考え始めました。結論から言うとこの5つの特徴はすべて、オオカミ族かあるいは母レイラに通ずるものだと考えています。では順番にいきます。



まず、ハルトの右側の青い髪について。開演後まもなく、ハルトは母レイラのことを思い出して泣きます。初日〜3/8昼公演まではおそらくただ膝に突っ伏して泣いていたと思うのですが、3/8夜公演あたりから母レイラの方を見つめながら右手で青い髪の部分を触るようになりました。レイラは海に身を投げ、自殺しています。ハルトは海に沈むレイラの悪夢を何度も何度も見ている、そのせいで髪が青くなってしまったとか... (そんなことあるのか...?笑) あるいはレイラの遺伝か... でなかったとしても、ハルトの青い髪はレイラを思い出してしまうもののひとつだと思っています。先程挙げた5つの特徴のうち、生き返らせる力以外はすべて青なんです。青という共通点、レイラが沈む海を象徴しているのでしょうか。レイラを救えなかったという後悔と罪悪感、レイラに会いたいという寂しさと悲しさ、レイラが死んでからずっとレイラのことを思い、一種の呪縛のようにハルトを支配しているものだと考えます。



続いて紺の爪について。これはオオカミの爪を表していると考えます。ハルトにはオオカミ族の血が流れています。普段は優しくて気弱なハルトですが、クラスメイトの太郎ちゃんがいじめられてるのを見た時、人が変わったように戦います。止めに入る直前、ハルトのまわりをオオカミたちが囲います。オオカミたちの中でハルトは床に爪を立ててしゃがみ、構える。まさにその姿はオオカミ。戦い方も相手を爪でひっかくようなアクション。今までの臆病なハルトの顔つきとは一変し、相手を睨みつけ威嚇するような目。そして誰よりも強い。オオカミに覚醒したときのハルトはこの頃自分でも気付いていないのかもしれないけど無敵でした。



ハルトの力について。恋ヴァではありませんでしたが、HARUTOではハルトは一度死んだ人を生き返らせることができます。月が沈むまでという条件つきで。ヴァンパイアにはそれぞれ特殊能力があり、それは人間の個性のようなものだと映画恋するヴァンパイアでキイラが言っていました。例えば恋ヴァでいえば哲は記憶を消すことができます。ただ、HARUTOではオオカミ族のエリックも特殊な力を使うことができました。彼の能力は人の未来を見れること。相手に触らないと見れないようでしたが。そう考えると、この特殊な力というのはここではヴァンパイアに限らず、オオカミ族も有するものだと思われます。前置きが長くなってしまいましたが、個人的にはハルトの生き返らせる力はオオカミ族としての力だと思っています。その理由として、劇中でハルトがユリの花を生き返らせる歌を歌うのですが、まわりにたくさんオオカミたちが出てくるからです。オオカミたちに囲まれてユリの花を生き返らせるハルト。余談ですが、このときのハルトの表情は純粋で屈託のない笑顔で何も汚れを知らない、そんな顔で生き返ったユリを嬉しそうに見つめるのがとっても好きでした。ハルトはレイラに自分の力を使えなかったことをものすごく後悔しています。自分の最大の力を最愛の人に使えなかった、悔やんでも悔やみきれないと思います。レイラのことを想って歌うキャンドルの歌(仮)、とっても切ないです。劇中でハルトが生き返らせたのはユリの花とリセだけです。リセを生き返らせる直前にハルトが歌う歌がキャンドルの歌(仮)のリプライズになっており、歌詞は違いますがメロディは同じです。



引きずっていた後悔 君に出会った理由

このときのためだと分かったよ



レイラを救えなくてずっと後悔してきたこと、それは今リセを救うためだった。リセに出会った理由もその命を救うためだった。切ない............ リセの命を救うために出会ったなんて... リセの命さえ助かればいいっていうハルトの思いに泣きます。ちなみに大阪千穐楽、大我くんこの曲を泣くのを堪えながら歌うんですよ... ハルトの演技として見てもすっごい切なくて辛かったです。



ハルトの力について疑問点が2つありました。1点目。リセが死んでしまった瞬間、ハルトは生き返らせる力を持っているのだから、あんなに嘆き悲しまずともすぐに生き返らせれば良いのではないか?リセが死んでから生き返らせるまでに時間がかかりました。なんなら執事に教えてもらってやっとリセを生き返らせることができると思い出したようでした。2点目。恋ヴァのラストシーンで死んでしまう登場人物がふたりいます。デレックとサニー先生です。もしハルトが力を使っていたらふたりを生き返らせることができるはずですが、なぜ力を使わなかったのか?あるいは使えなかったのか?そこで。もしもハルトの生き返らせる力がオオカミ族の力だったとしたら。HARUTOの後半でハルトは衣装チェンジします。真っ黒のレザーの衣装で、口紅もピンクから濃い赤に塗り替えてきます。オオカミ族を象徴するものが前述の通り“青”だとしたら、この黒衣装からは印象が“黒”と“赤”に変わります。つまり何が言いたいかというと、後半のハルトはヴァンパイアとしての血が騒ぎ、ヴァンパイアとして覚醒し始めているのではないかということです。そしてもしハルトの力がオオカミの力であったとするなら、ヴァンパイアとして覚醒し始めていたハルトは力が使えることを忘れていたのではないかと。こちらが疑問点1つ目に対する答えです。そして、ラストシーンでハルトはヴァンパイア族の王になることを誓います。ヴァンパイア族の王になればオオカミ族との争いを起こすことはない。間接的にリセを守るという選択をします。この時点でこの先ヴァンパイア族の王となる覚悟、ヴァンパイアとして生きる覚悟を決めたため、自分の中のオオカミをすべて切り捨てたのかなと考えました。もしこの仮説通りならば、ハルトはヴァンパイアとして生きることを決めた時点で力を使えなくなっているのではないか。これが疑問点2つ目の答えです。他にも一刻も早くヴァンパイア族の王になるためにあえてデレックを助けなかった説とか色々考えたのですが、今回はオオカミ族とヴァンパイア族の2つの血筋という軸にそって考えたかったのでまたいつか。笑 



リボンの色が濃い青になっていたことと左耳につけたアクセサリーについては特に語ることはないんですが、あえて触れるとするなら、リボンの色が濃い青になっていたのもレイラの沈む海、後悔の呪縛なのかな〜と思ったり。また、ハルトが左耳につけているアクセサリーにとっても似ているマークがエリックの首元にも入っています。なのでこちらもオオカミ族由来のものなのかな〜と思ったり。



結論ですが、以上のことから恋ヴァになかったハルトの5つの特徴はすべてオオカミ族に通ずるものだと考えます。時系列で言うと、序盤はかなりオオカミが強い、ほとんどオオカミだったのが後半黒衣装にチェンジし、戦いの中で徐々にヴァンパイアが覚醒する、リセが死んだ直後に歌うReBIRTHを歌うときにはもう力を使えることを忘れるくらいほとんどヴァンパイア。執事に教えてもらいリセに力を使うが、これ以降ヴァンパイアとして生きる覚悟を決めたハルトがこの力を使うことはもうないんじゃないか、リセを生き返らせたのが最後だったのではないか、と思っています。ちなみに劇中でハルトが生き返らせたのはユリの花とリセだけです。ユリの花はちょっと置いといて(笑)ハルトは自分の最大の力を最愛の人に使った、それが最初で最後だった、とかだったらロマンチックだな〜なんて思ったりしてます。リセを抱きしめながら歌う、本当の愛(仮)、いろんな思いを巡らせていたことと思います。初日東京で初めてこのシーンを見た時はハルトが少し苦しそうだったので、力を使うときには自分の命を削っているとか...?も想像していたのですが、大阪ではどちらかというと覚悟を決めたような表情をしていたので、その説は私の中では消えました。笑 勝手な想像ですが、ハルトの表情を見ているとキャンドルの歌のリプライズ曲のときくらいにはリセを遠くから守っていくという決断をしていたように思います。



ヴァンパイアとオオカミの話は以上なんですが、あとひとつだけ。長々とすみません。HARUTOのラストシーン個人的には良かったです。ReBIRTHのハルト様には震えました。前半の臆病で人見知りで優しくて繊細でお目目きゅるきゅるのハルトくんからは想像もつかないような顔つきで、怒り悲しみ憎しみが全面に伝わってきました。オオカミ族との縁を断ち切り、すべての感情を捨ててリセを守るためにヴァンパイア族の王になることを決意したハルト。その姿はまさに恋ヴァのハルトの姿に繋がると思います。父親を超えることに執念を燃やすハルトの裏側には早くリセを守れる立場に立ちたいという思いがあったのか… と妄想を繰り広げてます。まあでもなんならリセを助けずにReBIRTHで恨みと憎しみと怒りに支配されたハルトで終わっても良かったな〜と思うくらいです。ハルトには悪いけど。それくらい恋ヴァのハルト様って冷徹で闇抱えてる感じがするんですよ... だからHARUTOが始まる前から、ハッピーエンドでは終わって欲しくないと思ってました。恋ヴァのハルト様ブランドを守るために。えっと話がそれたんですが、本題はそこじゃなくて気になってることがありましてですね。ここだけはちょっといやかなり気になってます!恋ヴァのハルトってめっちゃモテるんですけど、でも愛は思う存分に楽しみを味わうだけのツールなんですよ... 対してHARUTOではハルトは一度も人間を吸血しません。ハルト様... いつのまに吸血できるように... しかも恋ヴァのハルトはただのターゲットとして吸血しようとするんです。



俺様に跪き、首筋を出し、ひと噛みゾッコン



恋ヴァのハルトは愛がなくても吸血するんですよ、いとも簡単に... ハルト、嘘でしょ!?嘘でしょ!?嘘でしょ!?と私の中のサニー先生が叫んでいます。つまり、高校2年生〜3年生の間にハルトは初の吸血を済ませ、それだけでなくたぶんガンガン吸ってるわこれ。ハルトいつのまにそんなチャラく(?)なったの... そこでこう考えました。リセの血を吸うことは絶対に一生できない。だとしたらもうどうにでもなれという気持ちで手当り次第に吸い始めたのかと。あの美貌だから女なんて腐るほど寄ってくる。リセへの思いは胸にしまい、誰にも明かさずバレないように... その反動で吸いまくった。としか思えないんですよ〜〜〜(泣)2年生〜3年生の間に吸血に関してハルトに何があったのか、他にも妄想されてる方いらっしゃいましたら募集します。



めっちゃ長くなった上に何のまとまりもないですね。大変申し訳ないです。ここまで読んでくださった方万が一いらっしゃいましたら心よりお礼とお詫びを申し上げます。では、明日からも頑張って生きようね!