「俺がこの世界にいたい理由」
正確にはそれが何を指すのかはわからない。
でもなぜかすべてが繋がった気がした。
ここから先は個人的な推測かつ妄想に過ぎないのであしからず...
最近読んだ雑誌に「1年後の自分へ」というタイトルで1年後の自分宛のメッセージがのっていた。
そこにかかれていた大我くんの言葉は
「不本意なことも多いだろうけど、いろんなことに慣れていっても染まらないでね。俺がこの世界にいたい理由が変わっちゃうから」
という言葉だった。
1年後の自分宛に大我くんは何を伝えたかったのだろう。「俺がこの世界にいたい理由」とは何なのか。
いつも多くは語らない大我くんだからこそ、それは特定の人へ向けたメッセージのようにも感じる。
ここ最近の大我くんの語る言葉はずっと一貫しているように感じていて、何か芯になる部分があるのではないかと思っていた。
本当は目立つことが苦手。
「本番前は極度にビビっちゃう。ジュニアの番組でさえ手が震えるくらい」
「他のメンバーよりテレビに出る機会が少ないぶん、特に生放送で歌う時は頭が真っ白になるくらい緊張する」
そんな大我くんが手を震わせながらもステージに立って音楽を表現する理由。
作詞したソロ曲であえてネガティブな部分や闇の部分をさらけ出した理由。
大我くんを見ているとパフォーマンスや言葉の端々からそのかけらが垣間見えるような気がする。
音楽でファンに届けたい本質には何がありますか?
という質問に対して
「悲しみや孤独、寂しさと向き合って、逃げずに寄り添うことができる楽曲を個人としては目指しています」
と大我くんは回答していた。
「俺も苦しいけど逃げないからみんなも一緒に頑張ろう」
常にそういう心持ちなのだ。
ニュージーズが中止になった次の日には弾き語りの動画をあげてくれた。
「俺なりのやり方でみんなに寄り添わせてね」
大我くんは自分がいちばんしんどいときにひとのことを想えるひと。
アイドルとしてもそうだけどやはり“京本大我”という“ひと”を尊敬する。
デビューシングル発売のときには
「毎回魂込めて歌うから。この先、喉を酷使して、どんなに悲惨な状況があってもしっかり魂込めて歌うから」
と誓ってくれていた。
そんな大我くんのアイドルとしての姿を通してある言葉を思い出す。
デビュー直後に大我くんが「誓いの言葉」として語っていたこと。
「ファンの人たちの中には俺と同じようにメンタルが弱かったり、緊張したり、ちょっとネガティブだったりする人がいると思う。でもそれがそういう俺でありながら俺がこの仕事を続けてる意味」
という言葉。
いろいろ考えたけれど、やはりそれが「俺がこの世界にいたい理由」な気がしている。
「この挑戦から逃げ出したら、ラクだとは思う。でも、例え成功しなかったとしても、挑戦しているオレを見て、ファンの人が“私も負けてられない”って思ってくれるかもしれない思うから、そこを逃げずにいられる。だからファンのみんなとはライバルでありたい。生きる上でのライバルね」
この世界で生きていくことはラクなことじゃない。でもあえて挑戦する理由はここにある。
2年前に大我くんが語っていた言葉で大好きな言葉がある。
「自分のファンをめちゃくちゃ大事にしてるんです。だから、ずっと大事にするんで安心して心を委ねてください」
そのときはわからなかった。いったいどういう意味なんだろう?アイドルとファンの関係性における「大事にする」の定義とは?でもまあ大我くんがそう言うならとりあえず心は委ねておこう。そんな気持ちだった。
でも今ならわかる気がする。大我くんの“めちゃくちゃ大事にする”ってどういうことなのか。
大我くんがアイドルを続ける限り、大我くんの「この世界にいたい理由」が変わらない限り、きっとめちゃくちゃ大事にされ続ける。
大我くんにとってアイドルの定義とは
「だれかの光にならなきゃいけない」
ということらしい。そして
「常にそれを自覚して行動したい」
と。
大我くんを見ていると、そういう思いが芯になっていて、それを守り抜こうとしていることが伝わってくる気がする。
1年後も5年後も10年後も「この世界にいたい理由」が変わらないでいてほしいなと思うけど、でもやっぱりいちばんは大我くんが大我くんの音楽を楽しんでほしいなと個人的には思う。
大我くんの表現するものが大好きだから。
大我くんの「俺がこの世界にいたい理由」も、それを懸命に貫こうとする大我くんのことも大好きだ。
それが“アイドル”としての“京本大我”の姿なのだと思う。